関節リウマチの鍼灸治療

手を洗う女性

関節リウマチは、手や足の関節に慢性的な炎症が起こり、腫れて痛む病気です。病状が進行すると軟骨や骨の組織が破壊され、手足の関節に変形と機能障害が起こります。

自覚症状として、手指など関節に腫れと痛みがあり、特に朝方に手の腫れぼったさやこわばりを感じます。関節の変形を防ぐためには、なるべく早く治療を開始する必要があります。

免疫を抑える治療が一般的

関節リウマチは膠原病の一種で、自己免疫疾患です。関節を構成するコラーゲンというタンパク質の繊維に炎症が起こり、痛みが生じ、長期的には関節が変形していきます。

関節の炎症は免疫細胞が自分の細胞を攻撃して起こるため、西洋医学では免疫を抑制するような治療がが一般的です。

西洋医学の薬で効果が出る場合も少なくありませんが、薬は免疫力を抑えてしまうため、風邪をひきやすくなるなどの副作用があります。そのため薬を使わずに東洋医学で何とかならないかと、鍼灸院を受診される方も多いのが実情です。

東洋医学的な見方と当院の治療方針

東洋医学ではこの病気を関節に湿気や熱がたまって、気血の流れが滞った状態だと考え、気血の滞りを取り除く治療をします。気血の滞りが解消され、流れが良くなると、関節の腫れや痛みが改善してきます。

関節の腫れを引かせて痛みを緩和する治療とともに、より根本的な体質改善のための治療を並行して行うことで、関節に余計な熱などがたまらない身体づくりをしていきます。

変形などが起こる前の時期であれば、このような治療を半年から1年程度継続することで、痛みが消失する方も少なくありません。

膠原病はタンパク不足によっておこる!?

分子栄養学を提唱した物理学者の三石巌先生によれば、膠原病は慢性的なタンパク質不足によっておこる病気だということです。

タンパク質は身体を構成する基本要素なのですが、タンパク質不足の状態が長期間続くとミクロレベルで不完全な形をしたタンパク質が形成され、免疫細胞が異物と認識して攻撃を始めることがあるそうです。

そしてこの問題は、質量ともに十分なタンパク質摂取で改善することが出来ます。

鍼灸と栄養療法の併用で改善例

食事をしている夫婦

当院では元々、筋肉や関節を強くするために必要なものとして、積極的なタンパク質摂取を勧めていましたが、三石先生の説に従いリウマチの患者さんに高タンパク食を勧めたところ、顕著な改善がみられるようになりました。

そこで、患者さんお一人お一人の生活習慣や胃腸の強さを考慮しながら、タンパク質を十分に摂る栄養療法を併用しています。

意外に思われるかもしれませんが、この方法を使うようになってから早ければ治療開始後2~3か月で関節の腫れが消失し、それ以来良い状態を保っている方が何人もいます。

西洋医学で難病指定されている関節リウマチですが、自然な方法で完治させることも不可能ではありません。関節リウマチに悩んでいる方は是非ご相談ください。

ご予約・お問い合わせはこちらから


尚、「今日すぐみてほしい」といったお急ぎのご要望は、
お電話でのお問い合わせがおすすめです。

タップして電話する

「料金など、来院する前に詳しく知りたい」という方はこちら

料金ページを見る