ぎっくり腰シーズン

- update更新日 : 2023年01月23日
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ぎっくり腰の痛み

ぎっくり腰の多い時期

今日は駆け込みで、ぎっくり腰の患者さん二人を続けて治療しました。年末は毎年、ぎっくり症状が増える時期。寒さと忙しさで腰や背中の筋肉が固まり、柔軟性を失ったところに、何かの拍子に「ギクッ!」となります。
 
腰痛の女性2
 
その多くは捻挫のような状態で、発症したばかりの急性期は安静が一番なのですが、そうも言ってられない方が多くて駆け込んできます。例年では12月中頃から1月の2週目くらいまで、特にぎっくり腰の患者さんがたくさん来る時期です。

ぎっくり腰を防ぐには

ぎっくり腰になりやすいのは、疲労が蓄積して腰の筋肉が固まってきたとき。ですから腰や背中に疲れがたまってきたなと感じたら、熱いお風呂にしっかり入るか、ホッカイロを貼って温めると良いです。筋肉が弛み、ぎっくり腰に発展することを防げます。
 
ホッカイロ
 
もし、動けないくらいの本格的なぎっくり腰になってしまったら、最初の48時間は安静が基本。ほとんどのケースで強い炎症が起きています。怪我をしたようなものなので、無理に動けば悪化します。動けるようになるまでは安静が一番の治療です。

炎症を鎮めるタイミング

ぎっくり腰で腰の筋肉や関節に起こった炎症は、鍼灸で鎮めることができます。ただし、なんでも治るわけではなく、効果の出やすいタイミングがあるんです。
 
炎症の勢いがピークまできた、あるいはピークを越していれば、すっと引かせることができます。でも、これからどんどん腫れていくような勢いのあるうちは刺激で悪化するので、あまり積極的なことはできません。
 
とにかく痛みを取ってくれ、早く治してくれ言われる方もいますが・・そこは機械の修理と違いタイミングがある。いいタイミングで適切な施術をすると痛みが鎮まり、その後もスムーズに治ります。

冷やしてはいけない

世間では、炎症や熱感を伴う痛みがあるとせっせと冷やしますが、実は、冷やすと表面が閉じて熱がこもり、かえって治りにくくなります。炎症の程度にもよりますが、むしろ温めて血行を良くした方が早く治ることが多いのです。
 
ちにみに、シップは痛みを誤魔化しているだけであり、治すことにはあまり役立たちません。ただ、誤魔化しているうちに自然治癒する・・ということはあるので、一概に否定はできませんが。
 
腰に湿布を貼る女性
 
痛みを感じなくなることが「治る」ことだと思ってる人は多いのですが、痛みはむしろ、治癒のプロセスで生じる感覚。鍼灸では痛みを感じなくさせるような効き方ではなく、自然治癒のプロセスを促進して、ぎっくり腰の痛みを治していきます。