夏バテ解消には熱を冷ます効果の高いスイカがおすすめ
からだにこもった熱を冷ますスイカ
今のような暑い季節は、身体に熱がこもってしまうことがあります。症状としては夏バテのほか、のぼせやほてりとして感じられます。冷房の効いた部屋に長時間いると、汗腺が閉じて熱の発散がしにくい体質になることも一因でしょう。
熱中症とまでは言わないけれど、身体に熱のこもった感じがして調子が悪い時は、キュウリ、ゴーヤなどウリ科の夏野菜を食べると熱を冷ます作用があります。そして、熱を冷ましてくれる効果で言えば、スイカが最も強力だと思います。スイカには薬膳的に、ほてり、むくみ、喉の渇き、食欲不振、夏バテ、熱中症予などの効果があるとされています。
中医学的なスイカの効用
『中医営養学』とい薬膳関係の本には、スイカについて次のように書かれています。
西瓜 性質は寒・甘。効用は、暑さや熱をとり、渇きやいらいらを止めて、よく利尿する。皮も有益で、腎炎や肝炎、胆石、胆のう炎などに用いる。
つまりスイカには炎症や熱を取り去る効果があるということ。スイカのように利尿作用のある野菜は、水(尿)と一緒に熱を体外に排泄してくれます。
さらに東洋医学的には、甘味が気を補い脾臓(ひぞう・栄養物の消化吸収と運搬を司る)を助けるので、夏バテのような食欲が落ちて元気が出なくなる症状にはぴったりです。旬は7~8月、黒と緑がはっきりしているもの、切り口が瑞々しく種が黒いものが美味しいそうです。
実体験からのおすすめ食材
僕は去年までかなり広い家庭菜園をやっていて、夏は草との闘いでした。炎天下で草刈り機を使い続けた日などは、身体の火照りが取れなくなってしまうことが度々ありました。
そんなとき、スイカを食べると楽になり、とてもスッキリします。東洋医学的な理屈でも熱を冷ます食材なのですが、日常的な体験として大きな効果を感じています。