むくみ(浮腫)の鍼灸治療
浮腫みは循環障害
むくみ(浮腫)とは、血液に含まれる水分が、血管やリンパ管の外にしみだして、皮膚の下に溜まった状態です。全身のどこでも生じますが、特に顔と足はむくみやすく、顔であれば朝、まぶたがはれぼったくなることでわかります。
足は午後になると靴やブーツがきつくなったり、靴下の跡が付いたりして気が付くことが多いですし、自覚症状としても足のだるさなどを感じ、ひどくなると痛みを伴うこともあります。いったんむくんでしまうと、血液循環の悪い状態になり、さらにむくみが悪化しやすくなります。あまりひどいと痛みを伴うこともあります。浮腫みという症状は慢性化しやすいので気をつける必要があります。
循環の悪さとむくみ
むくみは細胞の外に余計な水分が溜まった状態なのですが、なぜ、余計な水分が溜まってしまうのでしょうか?簡単に言うと、血液や体液の循環が悪くなったとき、血液中から漏れ出した水分が血管外の組織の中に停滞し、それが、むくみという症状として自覚されます。血液から漏れ出した水分は通常、リンパ管という体液が通る管を通って回収されるのですが、浮腫みが生じている場合、その循環が悪くなっています。ですから多くの場合、循環を改善することで解消されます。
鍼灸の主な効果は血液や体液の循環を改善することにあります。ですから、鍼灸でむくみを改善することは難しくはありません。しかし、むくみが発生した原因、循環が悪くなった原因は、その方の体質や生活習慣にの中にりますから、その原因が何なのか、どうすれば再発しないかを良く考えて的確に対処することが大切です。むくみという症状を身体からの大切なサインと受け取り、体質を改善する努力が必要となります。
むくみを根本的に治すには
その場しのぎではなく根本的にむくみを治すためには、むくまない体質を作る必要があります。これにはある程度の期間がかかりますし、食事や運動など、多少の自助努力が必要な場合もあります。特に食事に関して、むくみは血液中栄養不足という側面があり、普段の食事内容も重要になってきます。栄養面では特にタンパク質とミネラルの過不足が浮腫みと関係しています。
定期的に鍼灸を受けることで全身の循環が改善し、自律神経が安定してきますから、浮腫みにくい体質に変わってきます。それに加えて軽い運動、入浴方法、自分に合った食事など、改善のためにはいくつかの要点があります。当院ではそのようなアドバイスにも力を入れていますので、お気軽にご相談ください。
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