過食症の鍼灸治療

ハンバーガー

摂食障害と鍼灸

近年、過食症などの摂食障害に悩む人方が増えています。過食症は、食べても食べても満足できず、お腹がいっぱいで苦しくても食べてしまうという状態になる病気。食べてしまうことに強い罪悪感を覚え、吐いてはまた食べる食べ吐きを繰り返す方も少なくありません。また、過食と拒食と繰り返すケースもあります。生きるための基本である摂食行動が狂ってしまうこのような症状は、家族や周囲の理解を得ることも難しく、明確な治療方法も確立していないため、密かに苦しんでいる方が多いという実情があります。

栄養面の問題がある

一般的に原因不明の精神疾患だとされていますが、過度なストレスや痩せ願望の他に、栄養欠乏が原因となっているケースも少なくないようです。鉄分やタンパク質など、身体を作りエネルギーを生み出すために必要な栄養素が体内状態が続くと、本能的な欠乏感から食べたい欲求が強く出ますが、食べたものが栄養的必要を満たせなかった場合は欠乏感がなくならず、とめどなく食べてしまうようなことになります。このようなタイプの過食症では、甘いものや炭水化物ばかりを食べ、肉や魚、卵などの動物性食品の摂取が少ないという特徴があります。

動物性食品をしっかり食べる

日常的に血糖値を乱高下させること、砂糖などの甘味料の依存性、そのような食生活に伴う栄養欠乏などが合わさって、過食衝動を生みだします。このような、栄養欠乏が原因の過食症は、栄養のある動物性食品を中心にしっかりとした食事をすることで治すことができます。その際、砂糖などの甘いものを極力とらないようすることが大事です。

鍼灸によるアプローチ

しかし過食症などの摂食障害は、単に栄養欠乏だけが原因とは限りません。何らかの心因的なストレスを、食べる、吐くといった行為で発散させている場合は、もう少し難しいものです。当院ではこのような患者さんに対して、ストレスを柔げて自律神経を安定させる鍼灸治療を行っています。

心因性の病気も、病んでいるのは心だけではなく、身体にあらわれています。たとえば、首肩、背骨の深層筋肉に強い凝りやこわばりがみられることが多いです。強ばった身体を鍼灸でほぐしていくと、気分がすっきりして精神面でも良い変化が現れます。この治療は同時に、自律神経の調整でもあります。このような施術を一定期間継続し、同時にしっかりとした栄養をとる栄養療法を行っていくことで、過食症などの摂食障害を改善することができます。

ある程度の期間通院していただく必要がありますが、やるべきことをやれば治すことができる病気です。過食症や摂食障害にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。