貧血による冷え・めまいの改善例

頭痛の女性3

貧血の女性に対する鍼灸治療

30代女性の症例です。

3人のお子さんを育児中のお母さんですが、冷え症、体力低下、慢性疲労、めまいなどの症状に悩まされていいました。初めて来院した時は疲れ果てたご様子でしたが、鍼とお灸で全身をほぐし、血流をよくする施術をしたところ、生き返ったように感じたとのこと。いろいろとお話を聞く中で貧血の疑いが強かったので、詳しい栄養解析を行ってくれる病院を紹介しました。血液検査で栄養状態をチェックしたところ、はやり重度の鉄不足からくる貧血でした。

女性の鉄不足と貧血

貧血があると体が冷えやすく、疲れが溜まりやすくなります。鍼灸でコリを解消して血流を良くすれば冷えや疲れの症状は改善しますが、根本的に治すには、貧血そのものの改善が必要となります。じつは日本人女性のほとんどに慢性的な鉄不足があると言われています。これは糖質や野菜中心の食習慣が原因でしょう。女性の多くは赤身の肉など鉄分豊富な食材をあまり食べないことが多く、月経や出産によって鉄を失う機会が多い。そのために慢性的な鉄不足になってしまいます。

鉄が不足すると赤血球を作ることができなくなり、鉄欠乏性の貧血になります。貧血の状態では全身に十分な酸素を運ぶことができないため、新陳代謝が悪くなり、エネルギーも十分に作ることができません。また、筋肉も弱くなる傾向があります。このような状態の女性は少なくないのですが、冷え、肩こり、便秘、慢性疲労など、女性に多い症状の原因になっています。

胃腸を強くする

めまいはおそらく、貧血に伴う自律神経の不調から起こったのでしょう。鍼灸は直接的に血液や体液の循環をよくすると同時に、自律神経の働きを整える作用があります。そのためこのような患者さんに有効ですが、本質的に体質を改善するためには食生活の改善が必要になってきます。食事でも特に、赤身の肉などの鉄分とタンパク質豊富な食材が重要なのですが、この患者さんの場合胃腸が弱くてあまり肉を食べることができませんでした。

そこで、全身の血流を良くして冷え、めまいの辛い症状を緩和しながら、胃腸を強くする治療を行いました。半年程度継続的に通院することで、かなり食べられるようになり、症状も改善しています。病院から処方された鉄剤を併用していますが、実は、タンパク質などの他の栄養素が不足していると、鉄剤だけでは貧血は解消しないことがあります。鍼灸によって胃腸機能を高めつつ、できるだけ肉や卵を食べてもらうことで、短期間に体質を改善することができています。

鍼灸との食の相乗効果

鉄やタンパク質などの基礎的な栄養素が不足すると、新陳代謝の低下から、冷え、めまい、慢性疲労などの様々な症状が発生します。これは、栄養不足が原因なので、鍼灸だけでは完全には治りませんが、胃腸機能を活性化する鍼灸の効果を合わせることで、強力に回復を促すことができました。

この女性の場合、約半年間、月に2回の治療を継続しながら、食事の改善を行ってもらいました。その結果、冷えが解消し、めまいがなくなり、全体的に活力が出て疲れを感じにくくなっています。このような体質改善にはある程度の時間がかかりますが、実行すれば着実な効果を得ることができます。

同じような症状でお困りの方は、ぜひご相談ください。

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