肩こりでお悩みの方へ

肩こりに悩む女性

肩こりの鍼灸治療

鍼灸院には肩こりで来院する方が非常に多いです。肩こりは肩に力の入った状態が長時間続くことで起こりますが、なぜそうなるのか、体質によってその原因が異なりますから、治療法は同じではありません。つまり、肩こりの治療はただコリを緩めればいいわけでなく、体質や原因によって治療法を変える必要があります。

例えば、筋肉がしっかりした人も筋肉の少ない人にも肩こりは起こります。ところが、筋肉の多い人に適した施術を細身の、筋肉が少ない人に行えば、かえって肩を傷めたり、悪化してしまうことがあるので注意が必要です。これは鍼灸に限らず、マッサージや整体でも同じことが言えます。

これについてわかりやすい例の一つは、体質や筋肉強さによって耐えられる刺激量が異なるということでしょう。刺激は弱すぎれば効果が出にくいですが、強すぎれば気分が悪くなったり、症状が悪化してしまします。弱すぎる刺激の治療は効かないだけで済みますが、強すぎる治療は問題を起こしかねないので、治療院を選ぶときは気を付けて頂きたいと思います。そして適度な刺激量を判断するためには、専門的な体質の見極めが重要なのです。

東洋医学にはこの体質を見極めるための視点、診断方法があります。東洋医学的にお身体の診断を行い、体質に合った治療を行うことで、より効果的で安全な肩こり治療を行うことができるというわけです。体質に合わない治療をすれば症状が悪化することもありますから、これは重要なことなのです。

以下に、鍼灸師の視点から見た肩こりについて詳しくご説明します。

3つのタイプの肩こり

肩こりには、大きく分けて次の3つのタイプがあります。

①緊張が強いタイプ

②血液循環が悪いタイプ

③虚弱なタイプ

どのタイプでも自覚症状は肩がこる、肩が重い、つらい、痛い、など同じように表現されますが、実際に起こっている身体の変化、状態はだいぶ異なっています。もちろん適切な治療方法、ご自分でできる対処方法、長期的な予後もそれぞれに異なります。

デスクワークで肩こりに悩む女性

ほとんどの肩こりは単なる肩の使い過ぎや、肩の関節そのものに異常はなく、身体の使い方や体質的な問題を反映した症状として現れています。緊張が強いタイプは肩以外の他の部分(例えば腰、顎など)が悪かったり、強いストレス、姿勢、自律神経やホルモン異常が原因していることが多いです。血液循環が悪いタイプは栄養不足や運動不足との関連が深く、虚弱な人に起こる肩こりを治すには、身体を根本的に強くして体力をつけていく必要があります。

ここで紹介する3つの分類はまかなもので、専門的にはさらに細分化して診断・治療しています。また、実際には明確にどれか一つには分類できない、いくつかのタイプを併せ持った状態であることがほとんどなのですが、どれがメインになっているかを知ることは重要です。

①緊張が強いタイプの肩こり

緊張が強いタイプの肩こりは、何らかの理由で神経が高ぶり、高いストレスがかかった緊張状態が続くことで生じます。神経の緊張にはたいてい、筋肉の緊張が伴いますが、それは肩から上、頭にかけて生じることが多いです。東洋医学ではこの状態を気の滞りが強い状態であるとして、「気滞(きたい)」と呼びます。気滞の多くはストレスによって生じますが、そのストレスは精神的なものも肉体的なものも含まれます。

緊張が強いタイプの肩こりは、身体にエネルギーはありますが、ストレスなどで気の流れが悪くなり、滞ることでコリを生じています。これはストレスや過度の緊張、自律神経のアンバランスが起こっている状態で、肩がバリバリに凝るような症状を感じることが多く、揉むと楽になります。首から背中にかけて広範囲に凝るのもこのタイプの特徴です。

このタイプの特徴として、他のタイプと比べて浅い部分にコリがあります。つまり身体の表面で気の滞りがあるのです。このタイプの肩こりは、滞りを鍼やお灸で「散らす」ことで、スッと楽になります。自覚している症状は激しいこのが多いのですが、比較的改善しやすい肩こりです。ただし、気の流れが滞る原因が日常生活の中にあるため、完全に解消するためには生活習慣の見直しが必要なこともあります。治療後はしばらく楽でも、また元に戻ってしまうことが多いのも、このタイプの肩こりです。

一般的には肩を使いすぎたから肩が凝る、と思われることも多いようですが、実は、肩をしっかり使えていればむしろ凝りません。肩に限らず筋肉のコリは、本来の動きができなくて固まった状態が続くと起こります。例えば、腰や首などの運動障害(何らかの理由でしっかり使えていない状態)から、肩の動きが悪くなり、疲れが溜まってしまうようなケースも少なくはありません。その場合は問題になっている部分の動きを引き出すことで肩も治ります。(例、ぎっくり腰などの腰痛で全身の動きが硬直した結果生じた肩こりは、腰痛を解消すれば治る)このような、肩以外の動きが悪かったり痛みを我慢していたりして生じる肩こりも、多くは緊張が強いタイプの肩こりとして治療します。

②血液循環が悪いタイプの肩こり

慢性的な血液循環の悪さがあると、肩のコリや痛みの原因となります。このタイプのコリは、少し深いところにシコリのようなものがあり鈍痛を伴います。①の緊張が強いタイプの肩こりのように広範囲に生じることは少なく、どこか一か所が重く痛むようなコリ方をします。また、このタイプは温めると楽になるのも特徴です。

このタイプの肩こりは、東洋医学的には冷えや瘀血(おけつ)が原因であるとされています。冷えと瘀血は別々の原因で生じますが、どちらも慢性的に血液循環が悪くなってしまいます。その部分に疲労がたまり、血液循環が停滞し、筋肉が深いところまで硬直している状態があります。

血液循環の悪さによって生じる肩こりは、凝り固まった深い筋肉を探り出し、弛め、緩めることで治療を行います。深い筋肉の慢性的な緊張を緩めるには、深部のコリまで直接届く鍼がとても有効です。冷えが強いようであれば、鍼に加えてお灸を使います。深い部分の筋肉の緊張がほぐれ、血流が動き出すと血流の淀みである瘀血が解消し、重さや鈍痛などの辛い症状も解消されます。

このタイプも鍼灸で改善しやすい肩こりですが、慢性的な血液循環の悪さを治すことが根本的な治療となります。そのため症状の出ている部分だけではだめで、全身的な治療による体質改善が必要です。代謝を高めて血液循環を良くし、冷えや瘀血が起こらない体質を作っていきます。

③虚弱なタイプの肩こり

虚弱なタイプの肩こりは、筋肉が細く、体力が少ない人に見られます。いつもコリや痛みを感じていますが、肩の筋肉は触ってもあまり固くありません。体力がないので首や肩の筋肉がすぐに疲労してしまうような人に現れることが多い症状です。東洋医学で気には気虚(ききょ)と呼ばれますが、エネルギー不足が慢性化していてる状態です。胃腸が弱くて食べても太れないような、筋肉の少ない女性の中に多く見られる体質傾向です。

虚弱なタイプの肩こりは、強く揉んではいけません。そもそも筋肉が弱いので、強く揉むと痛めてしまうからです。ご本人の実感としても、マッサージが効きにくいと感じていることが多いようです。マッサージであれば、オイルマッサージのようなソフトな刺激が適しています。このような状態になる背景には運動不足と栄養不足があり、女性であれば重度の貧血状態の人が少なくありません。

このタイプの肩こりは、できるだけ弱く、優しい刺激でほぐしてあげる必要があります。なぜかというと、体力がないので強い刺激には耐えられないからです。強く揉んだりすると後でもみ返しが来ますし、繰り返せば症状がさらに慢性化してしまうでしょう。虚弱なタイプの肩こりには、優しい鍼と温めることでコリをほぐし、当面の辛さを改善します。それと同時に運動できるくらいの元気と栄養不足の解消が必要なので、胃腸の働きを活発にする治療を行います。根本的な治療にはある程度の期間を必要としますが、体力が付いてくるほど肩こりは起こらなくなってきます。

肩こりの完治には体質の改善が必要

仕事中の元気な女性

このように、肩こりには大きく3つのタイプがあり、それぞれに合わせた適切な治療が必要となります。間違った治療を受けると効果がないだけでなく、悪化してしまうこともあるので注意が必要です。また、日常生活で気を付けることもタイプごとに変わってきます。治療を受けるなら、その点を理解している治療家を選ぶと良いでしょう。

鍼灸ではどのタイプの肩こりにも即効性があります。それは、体質に応じた刺激のし方で、緊張を緩め、循環を改善し、必要に応じで足りない気を補うことができるからです。そのため肩こりに悩む方が、酷くなると駆け込んでくる方も少なくありません。また、月に1~2度程度の定期的なメンテナンスに通われる方も多いです。

どの肩こりにも共通しているのは、症状が出る背景に長年かけてできた体質があるということ。ですから多くの場合、一度や二度の施術では残念ながら時間の経過とともに元に戻ってきてしまいます。肩こりを一時的に緩めて、症状を緩和することは難しくないのですが、完治させようと思ったら体質の改善が必要となるのです。鍼灸院には即効性を求めて来院される方が多いのですが、長い目で本当に身体を良くして行くためには、この点を理解していただく必要があります。逆に、このような視点で肩こりを診ることができるのが、東洋医学をベースとしている当院の持ち味です。長年肩こりに悩んでる方は、ぜひ一度ご相談ください。

当院で肩こり治療を受けた患者さんの声です

身体も軽くなって その日は良く眠ることができました!

藤沢市にお住まいの38歳女性、看護師の方 主訴:肩こり chat

20swoman

肩こりには年中悩まされています。特に仕事がきつい時には背中がパンパンになって寝違いを起こしてしまいます。ですので、今回ひどく疲れていたときに、こちらで鍼灸を受けてみました。

とても丁寧にやっていただき、身体も軽くなってその日は良く眠ることができました。もちろん寝違いもなし!!また疲れた時にはお世話になろうと思っています。ありがとうございました。

自分でも改善しようという意欲が湧きました

東京都にお住まいの28歳女性、会社員の方 主訴:肩こり、頭痛 chat

30swoman

最初にきちんとカウンセリングをしてくれて、悪い所とその原因を一緒に探ってくれます。痛みがある一部分だけではなく、身体全体を診てくれるところも嬉しいですし、逐一気分を確認しながら針の強さを調節してくれるので安心して受けられます。

頭痛と肩こりが常態化していましたが、施術直後は軋みが取れて、次の日は身体が楽になっていました!日々気をつけることを教えてもらったので、実行しながら自分でも改善しようという意欲が湧きました。

ありがとうございました!

※施術効果には個人差があります。

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