仙腸関節炎による腰痛の鍼灸

腰痛の女性1

仙腸関節炎の鍼灸施術による治癒例

仙腸関節炎とは、骨盤の骨である仙骨と腸骨の間の関節に炎症が起きる症状です。仙腸関節は数ミリの可動域しかありませんが、臀部など骨盤の筋肉に影響を与えるため、ここに炎症が起こると痛みや運動障害が生じて、日常生活に大きな支障が出てしまいます。

 

病院の治療で効果なく、一生治らないのではないかと心配されていました

腰の痛い女性

藤沢市にお住いの、50代女性の症例です。

年初から骨盤の真ん中あたりからお尻にかけて痛みが続き、整形外科で仙腸関節炎の診断を受けていました。しばらく病院に通ったものの、一向に改善せず、一時は一生治らないのではないかと心配していたと言います。年初から痛みが出始め、当院に来院した時は10月を過ぎていました。仕事柄長時間座っていることが原因なのでは?と話していましたが、はっきりとした原因は思い当たらないとのことです。

お身体の状態を診察すると、仙腸関節(骨盤の中央にある仙骨と、腸骨という骨の関節面)部を中心に強ばりが臀部まで続き、関節の周囲は炎症のせいか、少し熱を持って盛り上がっていました。強く押すと圧痛があります。また、仙腸関節だけでなくお尻の筋肉の方にまで痛みが広がっていました。

4回目には痛みが消失

炎症はあるようでしたが、発症から長期間経っているのでさほど強くはありません。初回の施術で、骨盤周辺の筋肉の緊張を弛め、関節周囲にこもった熱を取る治療を行いました。炎症部位は組織の内圧が高まっており、循環を促して圧力を逃がしてやることで、炎症と痛みを鎮めることが出来ます。

初回の治療で痛みが大幅に軽減したため、そのまま、週に1回のペースで4回治療を続けました。4回目の来院時には完全に痛みがなくなり、日常生活でもまったく不自由しなくなったとのこと。仙腸関節周囲の状態もよくなっていたため、これで治療を終了して、しばらく様子見としました。予後がよかったようで、それ以降来院されていません。

長引く腰痛を改善する鍼灸

この例のように、炎症をともなって長引く腰痛は鍼灸で効果が上がりやすい症状の一つです。鍼灸には消炎作用があり、炎症が鎮まると慢性化していた症状が治り始めます。また、炎症部位とその周辺の筋肉は、防御反応により固まっていることが多く、筋肉の過剰な緊張から動きが不自然になり、さらにほかの筋肉にも負担がかかるので痛みが広がるなど、治りにくい状態になってしまいます。

当院は痛みの出ている局所に対する施術だけでなく、関連した筋肉や関節の状態を確認して全身的な施術を行っています。そのため、関連部位に筋肉の緊張や痛みが拡がっているような、少しこじれた腰痛にも効果が上がりやすいのです。

施術の効果には個人差がありますが、背骨や神経に大きな異常がなければ改善することが多いので、同じような症状でお困りの方はぜひ、一度ご相談ください。